動物由来物質含有検査とは
「BSEに関する飼料規制」への対応として、飼料中の動物由来体含有の有無を確認する検査です。
検査方法として、PCR法による動物遺伝子検査と、ELISA法による動物タンパク質検査があります。PCR法では、各種動物に由来するDNAから生物種の判定も可能です。そのため本検査は、肉加工食品における原材料表示の科学的検証(肉種判別検査)としても使われています。

動物由来DNA検査
飼料(配合飼料、肉骨粉、魚粉、飼料添加物等)には、飼料安全法等の法律によりさまざまな基準や規格が定められています。BSE(牛海綿状脳症)は、BSE感染牛の肉骨粉を牛用飼料に利用することで感染することが知られており、 BSE発生防止対策として、肉骨粉等の牛用飼料への利用は禁止されています 。Mérieux NutriSciences Japanでは、各動物種に特異的な遺伝子配列が検出されるかどうかを確認することで、各種動物組織由来遺伝子の有無を調べる検査を実施しており、検査方法については独立行政法人農林水産消費安全技術センター(旧肥飼料検査所)の手順に準拠しています。
動物由来タンパクELISA検査
動物由来タンパク質の抗原抗体反応を用いたELISA法により検査します。
タンパク質は遺伝子と比べて熱や酸による変性を受けやすく、ELISA検査の検出感度は、遺伝子検査よりも低いですが、例えば動物タンパク等の検査では、精製工程により遺伝子の残存が少ないため、ELISA検査が有効となります。飼料中の動物由来タンパク質の残存や、加工食品中の含有動物種の検査などに適します。
所要日数と料金
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